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CHOCOPEN -ゴミが、鉛筆になるまで-

カカオの殻で鉛筆を作ろう。
これは簡単なことではなく、壮大な挑戦でした。

まず、カカオの殻を粉状にすることから始まります。実は、カカオはオクラの親戚だということを皆さんご存じですか?ねばねば成分をコントロールする苦労がありました。

鉛筆の形に成形した後は、本体を乾燥させる工程。
乾燥条件によっては、ひび割れたりしてしまいます。日本と大きく異なる、電源などが安定しない環境下で、乾燥させる時の軸割れを抑えるのは大変でした。
また、軸が大きく曲がってしまうこともあり、曲がりを抑えるためにも色々な試行錯誤を行いました。

鉛筆の形になった!のですが、次は、カカオの粉で作った鉛筆は弱く、落下すると簡単に折れてしまうということが発覚。
カカオの粉に混ぜるバインダー(接着剤の様なもの)の設計を工夫しました。鉛筆として使うのに耐えうる強度の製品とするために、三菱鉛筆株式会社様の方々が大学の先生にアドバイスをもらいに行ってくださったこともありました。

一つ問題を解決すると、次の問題が発生し、また次の問題が・・・
次々と起こる問題一つ一つに向き合い、解決する。
その積み重ねによって、ゴミとされていたカカオの殻が鉛筆に生まれ変わることが出来たのです。