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【2.】プロジェクトの背景
こだわり抜いたヘアカット/身嗜みにこだわり、美意識が高いガーナの若者たち。給料が1万円だって、その半分を髪型やファッションに費やしながら自己流のオシャレを楽しむ彼ら。しかし、そんな彼らを取り巻く、働く環境は常に過酷な状況です。
人口3,000万人を有するガーナでは、その人口の8割がインフォーマルセクター(謂わゆる日雇い労働者)に属し、特に若年層の失業率の高さが近年問題となっています。手に職をつけたい。学びたい。学びたいけど、技術を学べる環境がない。働く場所がない。仕事がない。これがガーナの若者が置かれている現状なのです。

2週間に1度は散髪に行き、自分らしいヘアスタイルを追求するなど、髪型に対するこだわりや思いがとても強いガーナの人々。バーバーは、“身だしなみ“を整えるためになくてはならない存在であるにも関わらず、職業としての地位が認められづらい現状に置かれています。その大きな原因として考えられるのが、ガーナではバーバーになるための国家資格が設けられてないことです。
確立されたトレーニングの環境がなく、技術の習得や向上が難しい現状を、NPO CLOUDYとMR.BROTHERS CUT CLUBが手を組むことで、現地でのバーバー育成を行い、バーバーの技術、地位向上に努めていきます。